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学校復帰までの流れ

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学校復帰までの流れ

不登校には子供の状況によって様々なステージがあります。ここでは日本で一番最初に不登校の子供たちを専門的に教育して30年以上の不登校教育実績のある専門家の先生のご協力のもと、不登校の学校復帰までの流れを説明します。

週2回は学校へ通える子。放課後のクラブ活動だけ参加する子。給食だけ食べて帰る子。保健室登校する子。別室登校・相談室登校する子。適応指導教室(中間教室)へ通う子。フリースクールへ通う子。朝起きられるけど、学校へ行けない子。昼過ぎに起きてくる子。昼夜逆転している子。自室に引きこもっている子…など。

このように、不登校の状況は家庭によって全く違います。それぞれの子供の不登校のステージに合う解決策、対応方法をやらないと失敗を繰り返してしまいます。

できるだけ早く学校復帰する為に、あなたのお子様のステージを知りましょう!

 

不登校の7つのステージ

大きく分けて不登校には7つのステージがあります。そのステージに合わせた解決策があるので、ぜひ参考にして欲しいと思います。

ステージ1:不登校初期段階~学校と繋がりがある

不登校になったばかりは親子とも不安がたくさんあります。子供自身は、何カ月もの葛藤の末、学校を休むという行動へ勇気を出して移しました。保護者は突然、学校を休んだ事で驚きます。でも、「この子も少し疲れたんだ。」とも思うわけです。中には、強制的に引きずってまで子供を学校へ行かせようとします。学校の先生も、少し休ませて、気力と体力を養って、エネルギーが満たされれば学校へ復帰してくれると思っています。子供自身も少し休めば、学校へもう一度戻れると思うのです。

ステージ2:親子の葛藤~不登校の認識のズレ

1週間程度休み、翌週の月曜日になっても学校へ行かなくなると、保護者は異変に気が付きます。これは正常ではないと感じて、学校へ相談へ行きます。そこでスクールカウンセラーや区市町村の教育委員会が設置している相談室へ相談するようになります。あるいは、朝起きない状況や体調不良の状況を心配して、心療内科へ受診する方もいます。子供に何を聞いてもまともに答えが返ってこないので、状況が見えてきません。

そこで、親子の認識のズレが起きます。子供自身は不登校になる何カ月も前から心の中で葛藤の結果、学校へ行かないことにしました。しかし、保護者は休んだ時に初めて葛藤を経験します。不登校に対する認識が明らかにズレてしまうわけです。保護者は少し休めば戻れるだろうと思っています。子供自身は戻れない思いが強いです。

「学校へ行くのは義務」という強い思いがあるので、親子の言い合い・喧嘩が起きます。保護者は親としての立場から不登校を考えて対応する。子供は親は理解してくれるはずだと期待していたけど、見当が外れたと落胆する。

ステージ3:孤立~昼夜逆転、ひきこもり

親子の間の認識にズレが起きて、そのままの状態が続くと、子供は家庭内で孤立していきます。保護者も不登校の状況を明確に説明できないので、子供に兄弟姉妹がいる場合、親の立場を守る事ができなくなります。弟や妹が真似をして学校へ行かなくなるケースもたくさんあります。

子供の孤立状態が深刻な状況になると、親子の会話がなくなり、子供はゲームなどに依存して朝起きるのが遅くなります。昼間もする事がなく寝てしまうと、自然に昼夜逆転してしまうのです。その事をさらに叱責した場合、親子の断絶が決定的になり、自室へひきこもる状態へ発展します。その状態から一気に精神障害の症状が出てくる子もいますので、注意が必要です。精神病を発症した場合、完治まで何年間も必要になるので一生戦わなくてはならないかもしれません。

ステージ4:親子の共感~相互理解がある

子供の孤立状態であるステージ3へ進む家庭もありますが、親子の関係を改善してステージ4へ進む場合もあります。不登校の初期段階では、お互いに不登校の原因も理由も知識もない状態でした。保護者が様々な不登校の情報を手に入れる事で、不登校への理解が深まります。すると、保護者の子供への接し方が変化して子供が親への信頼感を深めるようになります。

「共感の会話法」などを使う事で親子の相互理解が出てくると、子供は学校へは行けないけども家庭の中では普段通りの生活を取り戻します。親への恐怖心や警戒心が消える事で心のエネルギーがある程度満たされるようになります。

ステージ5:別室登校~相談室・保健室など

子供の意欲が増してくると、次は学校復帰へ向けてのステージに入ります。まずは別室登校からスタートするのが無難だと言えます。学校によっては、相談室や勉強室のような教室を用意しています。あるいは、保健室が不登校対応として優位な学校もあります。どちらとも別室登校として不登校の子に活用されています。クラスメイトと顔を合わせにくい子供もたくさんいます。

実はここで2つのタイプに分かれます。別室登校から始めたい子と、戻るなら一気に教室復帰からやりたい子です。不登校の中で頑固、理屈の強い子がいます。このタイプは別室登校を拒否します。ですから、無理に別室登校を勧める必要はないかもしれません。

ステージ6:教室への一時復帰

別室登校のステージの中で、少しずつ教室へ戻る機会を増やす事が大切です。別室登校を1か月以上続けるだけだと、子供は学校へ行く意味を再び失ってしまい、元の状態へ戻るケースが多いです。そこで、2週目ぐらいから教室との関わりを増やしていくのです。そのためにクラスメイトが休み時間に別室で過ごしたり、一緒に給食だけ食べたりして、友達やクラスメイトに対する警戒心を解く対応が必要です。

この段階では学校側との協力体制が必要となるでしょう。間違った対応をしてしまい、別室登校が固定したり、家へ戻ってしまったりします。好きな授業や体育や音楽などの教室外授業、クラブ活動などから少しずつ教室で過ごす時間を増やしてみて下さい。

ステージ7:学校への完全復帰

教室への抵抗感がなくなれば、子供は朝のホームルームから出席する事ができるようになります。ここまでは担任の先生だけでなく、クラスメイト全員の協力が必須だと言えます。不登校を「怠け者」だとレッテル貼りをしている限りは最後のステージまで上がる事はできません。学校復帰を果たす事で、ようやく不登校の原因も解決して行けるようになるのです。

 

不登校教育の必要性~不登校を繰り返さない「自立力」

学校復帰を果たしても、再び不登校になる子はたくさんいます。ある統計では80%以上の子が何度も不登校を繰り返しているそうです。そこで、不登校を繰り返さない為の「自立力」などを身に付けさせる教育が必要です。不登校の専門家の先生方はこれを「不登校教育」と呼んでいます。

通常の学校養育では育てられない「自立力」を中心にしながら、不登校の子に活躍できる機会・居場所を学校の中で作ってあげることです。ある不登校の専門学校では学校行事を通じて授業やクラブ活動では身に付けられない人間としての「強さ」を育てているそうです。好き勝手にさせるだけでは、自立力は育たないと言います。

学校復帰をした後から、本当の不登校克服がスタートします。

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