不登校は「イジメ」が原因なのでしょうか?人間関係が「きっかけ」で不登校になる子供たちがたくさんいます。イジメが不登校にどのように関係しているのでしょうか?

不登校とイジメは無関係?

多くの不登校専門家の先生方はイジメが不登校に直接関係はないと指摘されています。悲しいことですが、イジメが原因で自殺する子供たちがいます。その多くが不登校ではなく、学校へ通い続けていると言います。つまり、イジメの被害生徒の多くは学校へ通い続けています。不登校になっている子供は少数だということなのです。

不登校の子供の内、イジメが原因の子は100人中2,3人程度しかいないという調査結果もあります。イジメやからかいが直接原因ではなく、きっかけだということです。

イジメの対策法

いじめ対策の専門家によると、対応方法の基本はイジメ加害生徒への教育です。被害生徒を強くしようとする教育は、最初ではありません。イジメの被害生徒は加害生徒が学校に居るだけで戻る事が出来ない場合もあります。

イジメの被害生徒は、イジメっ子が居る場所に戻れるはずがありません。不登校と言っても、イジメを受けた場合は対応が違ってきます。イジメの不登校と思春期の不登校は別です。中には、両方が絡まっている子もいます。原因が違うからです。

イジメは、イジメる側が100%悪いです。

これはいつも変わりません。自分の子が弱いとしても、イジメた方が100%悪いです。しかし、弱いと親として認識しているならば強くするように教育しなければいけません。それを怠っていれば、結果は親自身が招いていることになります。親の立場として、2度もイジメられるのは、明らかに子供が弱いと感じているはずです。

学校側としてはイジメられた生徒が転校したら、教育者としての力量が疑問視されて当然です。ほとんどの教師はイジメを対処した経験があります。しかし、出来ない教師も居るのは事実です。親にはどうすることもできません。任せるしかないからです。文句を言っても、もうどうしようもないのも事実です。不公平と言っても、それが現実社会です。

私立の場合は、イジメた子たちはおそらく退学に近い処分にすぐになります。公立の場合は、退学処分はほぼありません。さらに、女の子の場合、無視行為が多いです。暴力行為でアザができるわけでもないので、なかなか対応が難しいのは事実です。

しかし、そのイジメっ子たちを排除しても、その環境ではもうイジメられませんが、他の場所へ行けば、再びイジメられる可能性もあります。

根本原因が「人間的な弱さ」にあるからです。

では、どうすればいいのでしょうか?それはとても簡単です。「こいつに何かすれば言い返してきそうだな。」と思わせることです。目つきや表情、態度です。イジメられっ子は、みんな優しい子たちです。小さい頃から優しく育てられます。その代わり、「馬鹿にされてはいけない」ようには、育てられていません。

強さと優しさを兼ね備えるのが正しい教育です。

ヒーローだって強いから成立するんですよね。弱くて優しかったら、必ず強い悪役に早い段階でやられて終わりです。優しくて強いというバランスですよね。例えば、お母さんっていう存在は優しさと強さを兼ね備えていますよね。子供の成長を暖かく見守る優しさ。そして、何があってもこの子は私が守るという強さ。それを子供は感じとるから、あなたについて行こうと、思うんです。覚悟の強さが見え隠れしているんです。それが安心感だし、裏切れないんですね。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

3つのステップがあります。1ステップ目は、辛い気持の子供に寄り添ってあげること。共感の会話で親子関係を改善することです。

2ステップ目は、加害生徒への厳しい対応です。私立の場合はいじめ行為が明確だと進路変更・退学に近い処分がでるはずです。しかし、公立だとそうはいきません。なので、親を含めて加害生徒と話し合うことです。話し合いが成り立たない場合は、転校も視野に入れないといけないかもしれません。

ステップ2までが無事に終えて、学校へ戻れた段階から強くしていく作業に入ります。それは、「馬鹿にされてはいけないよ。」っていつも口癖のように、言うようにしてください。それだけでいいです。「強くなりなさい!」では効果はないです。

心優しい子の考える「強さ」は他の人には「弱い」とみられてしまいます。なので、相手に負けない強さが必要です。それが、「馬鹿にされない」ってことです。言葉が汚いと感じるかもしれませんが、強さとは、悪に立ち向かう事でもあります。私たちは頭の中に何が入っているかなんです。

優しいのは良い事なんですよ。宝物です。でも、強さを付け加えてあげる。それで世の中の悪にも立ち向かえるわけです。昔のおじいちゃんとかおばあちゃんが街へ出掛ける時に、どんな格好をしていたと思います?おじいちゃんは、スーツにハット。おばあちゃんは着物です。いわゆる一張羅(いっちょうら)で、田舎者だと思われないようにしていました。

これって「世間に馬鹿にされちゃいけない」って事です。みんなやっていますよ。優しさと強さです。これだけで世の中で堂々と生きていけます。もう優しさは十分です。ぜひ、強さを身につけさせて下さい。

引用先:http://futokou.blog106.fc2.com/blog-entry-1080.html