高校生の不登校が増加しています。なぜ高校で不登校になるのでしょうか?そして、高校の不登校の対応方法はどういったものなのでしょうか?高校の不登校の特徴や問題、そして、高校の不登校解決法について説明していきます。

高校生の不登校の特徴と問題点

不登校の専門機関によると、高校で不登校になる子の約7割は中学生の時に不登校を経験しているそうです。高校になって初めて不登校になる子は意外に少ないです。ですから、再不登校の子がほとんどのため、保護者も「また、不登校になった。」という感覚になるのが特徴の1つです。

一番大きな問題は、全日制高校には欠席日数の制限があることです。年間の3分の1程度の欠席(約3カ月)で、留年が決まり進級できなくなります。また、留年が決まった場合は基本的に他の全日制高校への転校も不可能となります。中学生は義務教育ですから、1年間休んでも卒業はできます。中学で不登校だった子どもたちにとっては、高校では同じように過ごしていると留年がすぐにやって来てしまいます。

最後の問題が、中学では先生が付きっきりで不登校対応してくれるのが普通です。しかし、高校ではそういう対応はしません。高等教育では、知識教育が中心となる為、子供本人の意思に任せる傾向があります。不登校も本人の意思だと考えられてしまい、学校へ行けないのではなくて、行きたくないから来ないのだ、と判断されることもあります。

高校の不登校の解決策

高校で不登校になった場合に多くの家庭では「高校転校」しているのが現状です。不登校になって、3カ月程度で留年が決まってしまうために、学校側も対応がほとんどできないまま留年を迎えます。時間が少ないというのが最大の理由です。どれだけ誠実な対応を高校側がしていても、時間の制限があるため仕方がありません。そのため、高校転校して、新しい環境でやり直す方法がとられています。転校先としては、全日制の寮のある学校や通信制高校が主流となっているようです。

不登校の高校転校に関して、専門家の先生たちは、高校の不登校になったら、すぐに高校転校できる学校を保護者は探しておく必要があると言います。全日制高校への転校は留年前でなければいけないので、早目の対応が保護者には求められます。中学校とは違い、全日制から通信制へ変わるのは大きな人生の選択となる為、事前に慎重な話し合いが家族の中で行われている必要があります。

高校の不登校では、高校転校のための早目の対応が求められているようです。