「学校の先生が、わざわざ家庭訪問してくださるのですが、子供が部屋に隠れて会おうとしません。」という相談が届いています。不登校の子で学校の先生に会えない家庭は同じようにたくさんいます。これをどうやって解決するかについて不登校の専門家の先生にお聞きしました。不登校の家庭訪問における注意ポイントです。

家庭訪問を避ける子供の心理状態

不登校の子は学校へ行けない自分をとても恥ずかしく思っています。学校へ行くのは義務だと思っているので、とても辛い気持ちを持っています。先生にわざわざ来てもらっても学校へ行けないから、それなら会わないでおこうと考えています。

もう少し深く観察すると、不登校の子は担任の先生が家に来たら、そこで学校へ登校するように説得されて、促されることを知っています。どれだけ先生に説得されても学校へ行く気持ちも出て来ないですし、体が当校を拒否したままが続くと思っています。だから、学校の先生に会っても仕方がないと思っています。

さらには、先生がわざわざ来てくれて、無下に帰ってもらうわけにはいきません。そこで先生に対しては、「明日、学校へ行きます。」と嘘をつかないといけなくなるんですね。しかし、次の日は必ず休むから、先生との信頼関係も崩れてしまう。

そうなるぐらいなら最初から合わない方が、先生も傷つかけないし、嘘もつかなくていい。悪い事がこれ以上起きない。そう考えています。

家庭訪問する時のポイント

ここで不登校の専門家の先生からのアドバイスがあります。

不登校の家庭訪問をする時、子どもはすごく警戒しています。ですから、訪問する前に担任の先生から「学校へ戻れとか、学校へ行こうね。」と言わないことを子どもに伝えてもらった方がいいでしょう。

例えば、訪問前日にFAX、お手紙、メールなどで先生から子どもに向けて思いをつづって、伝えてあげる方法がとても有効です。

内容としては、こんな感じでしょう。

「あなたががんばっているの、先生はわかっているからね。学校へ行けなくても、あなたの心の葛藤のがんばりは、先生にとっては学校へ行っているのと同じだからね。安心するんだよ。がんばっていることを先生は理解しているからね。明日、お家へ行かせて頂きますね。お母さんに無理を言ってお願いしました。学校とか関係なしに、ただあなたの顔がみたいだけだから、安心するんだよ。」

学校へ戻そうとかではなくて、今の時点でがんばっている気持ちを理解しているんだと伝えてあげることです。そうすることで、不登校の生徒は心を開いてくれます。

親御さんは学校の先生にやってもらえないか頼んでみると良いですよ。

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