中学の不登校生が最も数が多いです。そして、一番多いのが中学2年生です。毎年発表される文部科学省の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」というものがあります。この調査において中学の不登校についてデータが掲載されています。それでは、これから中学の不登校の特徴や問題、そして、原因と解決策・対応策について説明します。

中学の不登校の特徴・問題

最も多い不登校が中学2年生です。専門家の先生によれば、不登校の出現グラフと中学校の校内暴力のグラフがぴったりと重なると言います。つまり、中学の不登校の原因は思春期の問題そのものだと発見されました。中学生の不登校は思春期と重なっているので、感情的な起伏がとても激しく、保護者の言う事を聞かなくなります。その為、対応も非常に難しくなります。

また、クラスメイトの友人も思春期の為、先生の言う事を聞かなくなり、不登校のクラスメイトに対して厳しい態度を見せるようになります。それが学校へ戻れない1つの理由だと言われています。

メリットでもあり、デメリットでもあるのは、中学生が義務教育期間中ということです。高校生の場合は、欠席日数に限度があります。そのため、子供自身も焦りを持ちながら行動する事ができます。一方で中学生は欠席日数に実質、制限がありません。最後まで休んでも卒業資格があります。もちろん、高校受験のための内申点などの影響はあります。ただし、私立中学の場合、学校によっては欠席日数や定期試験の結果として、進級できないようなところもあります。

中学生の不登校にとって、一度、長期の休みをとってしまうと、なかなか戻るための契機や動機が見つからないのが実情のようです。

中学生の不登校解決法・対策について

中学生の不登校は高校に比べて授業進度・スピードが速くありません。そこで、勉強の遅れを取り戻すのは、案外、容易だと不登校の専門家の先生方は言います。難しいのは、人間関係、友達関係だと言います。休むことで、クラスメイトの信用・信頼を失うことがあります。そうなると、学校復帰を協力してくれるクラスメイトを探せなくなります。担任の先生と協力しながら、クラスメイトの協力を求めて下さい。

次に、学校へ戻るきっかけ作りについてです。先程も話したように、高校と違い、欠席日数に制限がありません。そのため、6ヶ月以上休んでしまうと、不登校本人も保護者も学校へ戻る事を諦めてしまいます。きっかけがなくなるので、不登校解決ができなくなります。

そこで、多くの人が利用しているのが2つあります。

1つは、外部の教育機関を利用することです。「適応指導教室」「フリースクール」「個別指導塾」「カウンセラー」「家庭教師」などです。これらの利用で、不登校のマンネリ化を防ぐことができるようになります。

2つ目は、「中学転校」です。マンネリ化を抜け出せなくなり、今の学校へ戻る事が出来ないと感じた保護者や不登校の本人は中学転校をきっかけにして動き始めます。不登校の転校を専門で受け入れてくれる私立中学などもあり、多くの人が利用しています。あるいは、学区外の中学校へ転校する方法もあります。この場合は、教育委員会との相談が必要です。

中学生の不登校は思春期の真っただ中にある為、保護者のみで対応する事が難しいのが現実です。外部教育機関を利用したり、中学転校などをきっかけにして行動するようにしてください。